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「保育政策の新たな方向性」の懸念点
ぽんぽん先生ブログ先月の続き、「保育政策の新たな方向性」について書きたいと思います。
私が一番大きく感じている懸念点は、保育の質の評価を加速させようとする動きです。
適正な評価を実施することは賛成です。ただ、適正な評価の仕組みをいまの行政が正しく運用できるとは到底に思えないからです。おそらく、政府がその仕組みを抽象的に作り上げることは出来るように感じます。ただ、その本質を捉え、正しく活用できる第三者機関や公務員(私立を監視する者)が一定数いるとは思えません。
そうなると、焦点を捉え間違えられた数字がデータ化されていき、それが正しさだと、社会は方向性を間違う。こうした歴史が過去にもあったのだろうと、この業界にいると感じます。
著名な先生方々の導きでそれは軌道修正されているのだと思いますが、そうした時代に私たちが身に付けておいた方が良いと思うスキルは、園児の「(脳と)心」の成長を適正に文字や数にし、評価できるスキルだと思っています。
また、脳と心に意識集中できる能力は、「幸せに生きる力」を獲得する上で、重要な役割を担っているとされています。その基礎を培う重要な幼少期。2024年、小中高生の自殺者数が過去最多になる見通しなど、そうした社会課題が浮き彫りとなる時代に、園や私たちのあるべき姿を見誤らないようにしてきましょう。