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草むらの先にあるもの
ぽんぽん先生ブログ私が園の駐車場に車を止めると、小学生が、ボールが入ってしまったと言い、一緒に園の敷地を探したが見当たりません。そのあと、2人の小学生は園の敷地の外にある草むらを掻き分けて進んでいきました。
「草むらを掻き分けていく」
人は新しいことをやろうとする時、この草むらが立ちはだかるように抵抗を感じるものです。ただ、2度3度と踏みしめられた草むらには、やがて道筋が出来ていきます。
この道筋は時間の経過とともにまた草むらに戻るでしょう。なるべく元に戻らない習慣が大切だと思いますが、開拓した体験を覚えていれば、次はそう難しく感じないでしょう。
通ったことのない道の先の「なりたい自分」を持つことは大切なことです。そこで覚えておくと良いのは、新しいことに人は抵抗が生じるということ。
「変わらないこと」に居心地の良さを感じる人は多いものです。だから自分の外側にあるやるべきことには不快感を覚えることがあります。時に、「見えている世界が違う」園長や主幹の言葉に抵抗を抱くのも、そうした心理が影響しているのだと思います。
その気持ちは私にも充分にわかります。私もまた、自分の枠を超えたやるべきことに直面すると身構えてしまいます。ですが、小学生のボールを見つけたい気持ちと同じように、「そこに掴みたいものがある」「掴みたかったものがある」なら進むべきです。それこそが「歩みたい人生」なのだと思います。
園児にも同じ心理が働いています。子ども達や家庭のことをよく理解する、教育とは何かを問い続け学習を支援するとはそういうことなのだと思います。
その姿勢で取り組む職員が当園にいることが誇りです。
新しい形の、「新」と書くべきか、「真」と書くべきか、「しん」の保育・教育に挑戦されている業界の皆さん、心から応援しています!